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サポステは怖い?引きこもりやニートでも安心して利用できる支援サービスを解説

現在、働くことが怖くて引きこもっていたり、ニートになっていたりしませんか?また、そのような状況にある家族がいて、心配してはいませんか?

働く一歩を踏みだしたい、働くことに悩みを抱えている15~49歳のあなたに、「地域若者サポートステーション(通称:サポステ)」という支援機関があります。

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「サポステってどんなところ?」
「引きこもりやニートであることで怒られない?」
「働いた経験が無くても大丈夫?」

などの疑問にお答えしていきます。

  • サポステとは何か
  • 対象者や利用条件、サービス内容
  • 引きこもり・ニートであることで怒られない?
  • サポステの利用を検討している方にオススメの支援制度

について、解説していきます。

「サポステ(地域若者サポートステーション)」って何?

未来の展望暗い部屋で落ち込む男性

サポステとは、正式名称を「地域若者サポートステーション」といい、一定期間就労していない15〜49歳の方を対象に、就労相談や面談、面接指導などの就労に関する支援を行う機関です。

2006年に地域における若者自立支援ネットワーク整備事業として開設され、厚生労働省認定のNPO法人・社団法人・株式会社・学校法人が運営しています。

厚生労働省によると、現在では全国177ヶ所に事業所があります。

サポステ|地域若者サポートステーション

サポステの対象者

サポステでは、以下に該当する方を対象にした就労支援を行っています。

  • 15~49歳の方※
  • 働きたいものの気持ちが進まない
  • 働くことに自信がない
  • 働く意欲はあるが、人間が怖い
  • 人間関係や就活の仕方に不安を感じている

※サポステは39歳まで。サポステプラスは49歳までが対象となっています。『1-2.サポステの利用条件』に詳細。

上の方を対象として、正社員として働けるようになるまでをサポートしてもらえます。

事業所によっては、職場見学のフォローや就労体験、ジョブトレーニングなども行っており、臨床心理士や産業カウンセラーも常駐しているため、必要に応じて支援や相談が受けられる仕組みになっています。

サポステは、厚生労働省が地方自治体と協働で実施している支援機関のため、利用料金は原則無料です。

ただし、臨床心理士による心理カウンセリングなど、一部有料のサービスもあるので利用前にサポステで確認してみてください。

サポステを利用したいと考えている障がい者の方へ

サポステを利用できる対象として、障がいの有無は定められていないため、どのような方でもサービスを受けることができます。しかし、ほとんどの方は障がいのない健常者であり、一般枠で企業へ応募しています。

仮に発達障害の方がサポステを利用するとしても、発達障害に特化した支援が受けられるわけではありません。

つまり、サポステは障がいに関して詳しい担当者や専門家が多いわけではないのです。

そのため、障がいのある方が就労支援サービスを利用する場合、実際には後述する就労移行支援を利用する方が多いです。

サポステの利用条件

原則として、サポステは以下のいずれかに該当する方で、15~39歳までの方とそのご家族、およびサポステプラスは40~49歳までの方とそのご家族が対象です。

  • 仕事に就いておらず、通学もしていない方で就労(アルバイトを含む)を目指す方。学校に在籍中の方は利用不可。ただし、定時制高校、あるいは通信制高校に在籍中で、経済的な理由によりアルバイト等の就労を希望する場合に限り利用が認められる。
  • 週20時間未満のアルバイト就労をしている方で、雇用保険の対象となる週20時間以上の就職を目指す方。
  • サポステを通じて職業訓練あるいは期間の定めのある雇用により進路決定した方で、さらに安定就労(期間の定めのない雇用)を目指す方。

※現在、医療機関に通院治療中の方や、臨床心理士等によるカウンセリングを受けている方でサポステを利用される場合には、「サポステに通うことが可能であるか」「就労等に向けた活動が可能であるか」を主治医や臨床心理士などの確認をとっていただくことが必要となります。また、本人の了解を得た上で、必要に応じてサポステの職員が主治医や心理職専門家へ連絡する場合があります。

サポステのサービス内容とは

サポステでは、セミナーや職場体験といったさまざまなサービスを行っています。この項目では、サポステで行われている支援・サービスをご紹介します。

専門家による相談対応

サポステでは、若年者の就職に詳しい専門家による相談対応を行っています。

就職に関する希望や悩みなどを専門家がヒアリングし、一人ひとりに合った就職支援プランを提案します。場合によってはメンタルケアの実施や外部機関を紹介することもあります。

利用者に合わせたセミナー

利用者の悩みや希望に合わせたセミナーの開講も、サポステが行っているサービスの一つです。

例えば、「人と接するのが苦手」「集団行動が不安」といった悩みを持っている方に向けて、グループワークを通して人とのコミュニケーションを学ぶセミナーを行っています。

他にも、自己分析セミナーや就職後に活用できる実践的な就職関連のセミナーなども行っているため、自分の悩みに合わせて受講してみると良いでしょう。

職場見学・体験

サポステでは職場見学・体験に参加することもできます。

見学・体験の受け入れを行っている企業にサポステの職員と一緒に訪問し、実際の職場の様子を見る、働いている人の話を聞く、業務を体験する、といったことが可能です。

見学・体験後は体験先の担当者やサポステのスタッフとともに振り返り・フィードバックを行い、自分のアピールポイントの発見につなげていきます。

若年無業者等集中訓練プログラム事業

地域によっては、若年無業者等集中訓練プログラム事業を行っている場合もあります。

若年無業者等集中訓練プログラムでは自宅を離れ、合宿生活の中で、グループワークやコミュニケーション訓練、社会参加訓練、パソコンなどの視覚取得支援、ビジネスマナーなどのプログラムを実施します。

一緒に参加する仲間もいるため、互いに励まし合い情報交換もできる環境です。

ステップアップや定着支援

サポステでは、利用者の就職が決定した後も長く働き続けられるよう、希望者に定着・ステップアップ支援を行っています。

シフトの増加や正社員への転換など、利用者のキャリアアップを支援します。さらに、就職後の悩み相談や必要に応じて労働環境改善のための支援、就職者限定のセミナーなど、さまざまな支援サービスを実施しています。

サポステを利用する手順

サポステを利用する流れは、以下のようになります。

タイトル
  • STEP1
    予約
    最寄りのサポステに、電話かメールで面談の予約を取ります。
  • STEP2
    相談・面談
    サポステの専門スタッフの方と面談をします。
    困っていること、不安なこと、悩んでいることを何でも相談して下さい。
  • STEP3
    各種サポート
    コミュニケーションやビジネスマナーに関する講座、面接・履歴書についての指導など、一人ひとりに合わせて必要なサポートを受けられます。
  • STEP4
    就職
    就職に結びつくための就活サポートを行います。
  • STEP5
    定着・ステップアップ支援
    仕事に就いたら終わり、ではなく、継続して就労が行えるよう働きだしてからの相談にも応じます。また、仕事のステップアップに関する相談もできます。

サポステはどこにある?

厚生労働省が委託した全国の若者支援の実績やノウハウがある民間団体などが運営しており、全国の方が利用しやすい「身近に相談できる機関」として、全ての都道府県に設置しています。

一例として、岐阜市内にあるサポステの所在地を見てみましょう。

岐阜県若者サポートステーション 本所 所在地 〒500-8856
岐阜県岐阜市橋本町1-10-1 アクティブG 2F
電話番号 058-216-0125
FAX 058-216-0124
開設時間 10:00~17:00
(月曜~金曜)
E-mail gifusapo@icds.jp
ホームページ 岐阜県若者サポートステーションHP
(外部リンク)
岐阜市内の出張相談 場所 岐阜市薮田南5-14-12
岐阜県シンクタンク庁舎2階セミナー室
実施する日 第1土曜日
(祝日休)
場所 岐阜市五坪1-9-1
ハローワーク岐阜内
実施する日 第4金曜日
(祝日休)

岐阜県若者サポートステーションHP

常設されている177か所の他にも、サポステが設置されていない地域のハローワークなどへ定期的に出張相談を行っている場合があります。出張相談の開設時間は常設されているサポステと異なる場合があります。

各都道府県のサポステの所在地などの詳しい情報は、下のリンクをご覧ください。
全国177か所にあるサポステ 所在地一覧

サポステを利用した方の進路

サポステが就職支援を行う機関だということはわかりましたね。

サポステはハローワークのように仕事を斡旋してくれる場所ではなく、あくまでも働くことに悩みを抱えている若者に様々な支援を通して“働く意欲”を持ってもらうための場所として位置づけられています。

では、実際にサポステを使って就職した方はどのくらいいるのでしょうか?

令和4年度のデータを見ていきましょう。

就職等率(=就職等率/新規登録者数) 73.2%

73.2%

令和4年度のサポステ新規登録者数のうち、約7割の方が就職や公的職業訓練へ進路を決めています。

就職等者数 12,613人

令和4年度時点で、サポステに登録して支援を受けた方の約13,000人が社会へ出ています。この数字からわかるように、サポステは「就職等への第一歩」といえます。

支援1年未満の就職率 82.4%

82.4%

サポステでは、一人ひとりの抱えている課題に合わせて適切な支援を行います。そのため進路決定までの期間が短く、多くの方が支援開始1年未満で就職しています。

数字で見るサポステ!若者サポートステーション

サポステは怖いのか? 怖い気持ちや不安との向き合い方

怒られる

はじめに、サポステをはじめとした各種支援機関は、みなさんのサポートをしてくれる場所であり、厳しく鍛えさせられるような場所ではありませんので、ご安心ください。

ただ、「怖い」という気持ちがある方にとって、ちょっとした出来事が大きな壁となって立ちはだかることがあり、その気持ちをなくそうとするのはなかなか難しいことでしょう。

怖い気持ちにはさまざまな原因と種類があり、「外に出ること、サポステという場所に行くことが怖い」という方もいれば、「自分に自信がない」「人が怖い」と感じて動けなくなっている方もいます。

「働きたいけど、⼀歩を踏み出すのが怖いな」という気持ちもあるかもしれません。

このような怖さがあるときは、どんな行動をするにも勇気がいることでしょう。

まずは、そのような自分の気持ちをそのまま認めてみましょう。

今までの苦労や出来事、さまざまな感情を認め、ねぎらいましょう。

どんな出来事も、自分の人生がより深く、豊かになるために必要なことだったと認められるようになることが、自立の一歩です。

可能であれば、心療内科で医師の診断を受け、カウンセリングを受けることもおすすめです。

働く一歩を踏み出すために、家の中でできることを

すぐに外に出られなくても、人が怖くても、家の中でできることを探して、なにか⾏動を起こしていくことが⼤切です。

さまざまなジャンルの本や漫画を読んだり、外国の映画を見たり、お菓子を作ったり、自分の好きなことに没頭したり……。資格の勉強をするのもよいでしょう。

また、たまにはお皿洗いや部屋の掃除、お風呂やトイレ掃除、炊事洗濯、家族にお茶を入れてあげるなど、ほんのちょっとのお手伝いからでも、家の中でできることはたくさんあります。

「そろそろ働いてみたい……。」

そんな気持ちがでてきた時、あなたのさまざまな思いを聞いて、受け止めてくれる場所があります。

サポステはそんな場所のひとつです。

個別面談から適職診断、セミナーや職場体験、定着⽀援など、幅広いメニューを⽤意し、みなさんの就活に向けた動きをサポートしています。

引きこもりやニートであることで怒られることは無い

引きこもりやニートだからといって怒られたり、説教されたりすることはありませんし、親身になって相談に乗ってくれますので、安心して活用しましょう。

万が一ではありますが、勇気を持って一歩を踏み出した後、引きこもりやニートであることにつけ込んで、理不尽な説教をする、軽く扱ってくるような職員がいたら、困っている当事者に対して適切な対応が取れていないわけですから、それについて耐える必要も乗り越える必要もありません。

客観的に物事を判断し、人や物事に左右されず、いまの自分の目的を明確にしてみましょう。

人の言動に対して違和感や恐怖を覚えたときは、対抗したり、我慢したりせず、一歩引いたり、撤退したほうが痛みや被害を小さくできることもあります。

実は、引きこもるという行為も回避行動のひとつですが、いろいろなものを傷つけない・守るために必要な行為でもあったと思います。

世の中には引きこもる以外にも、さまざまな手段や方法がありますので、さまざまなサポートも活用しながら、今後、どのように行動すればいいか、「その時々で適切な方法を選べるようになっていく」ことも自立の一歩であると、頭の隅に置いてもらえたら幸いです。

ご家族や周りの方ができること

ご家族や周りに引きこもりやニートの方がいらっしゃる場合、「何かできることはないか?」「今後が心配……。」とお思いでしょう。

ただ、「怖い」という気持ちがある方にとって、ちょっとした出来事が大きな壁となって立ちはだかることがあり、その気持ちをなくそうとするのはなかなか難しいことです。

怖い気持ちは人によってさまざまな原因と種類があり、「外に出ること、サポステという場所に行くことが怖い」という方もいれば、「自分に自信がない」「人が怖い」と感じて動けなくなる方もいます。「働きたいけど、⼀歩を踏み出すのが怖いな」という気持ちもあるかもしれません。

人に受け入れられる経験が必要

このような怖さがあるときは、どんな行動をするにも勇気が必要です。

まずは、そのようなご自身やお子さんの気持ちを、そのまま認めてあげてください。

  • 「昔、とても嫌な目に遭ったから、人が怖いよね……。」
  • 「知らない場所に行ったり、新しいことに挑戦するのは怖いね。」
  • 「失敗したらどうしよう……って不安だよね。」
  • 「今までよくがんばってきたよ……。本当におつかれさま。」

など、今までの苦労や出来事、さまざまな感情を認め、労をねぎらってあげましょう。

そして、どんな出来事も、自身の人生がより深く、豊かになるために必要なことだった、と自分自身で認められるようになることが、自立への第一歩となります。

その際、ご家族や周りの方に気をつけてほしいポイントがあります。

ご家族や周りの方に気をつけてほしいポイント

本人からの自発的な発言や意欲が見られない限り、周りから「これからはもっと〇〇できるといいね」といった言葉や、「次はがんばろう」「もっとこうしたらどう?」などの言葉をかけるのは控えてほしいということです。

励ましや鼓舞する言葉をかけられるより、まずは本人が「そのままの感情や過去のつらかった体験を受容する・される」体験を重ねることが大切です。

自己の客観性や「自分はこれでいいんだ」という安心感の礎ができていないうちから、「もっとこうしたらどう?」という言葉をかけられると、当事者はプレッシャーを感じて焦ってしまうので、本人が前向きな気持ちを持てるようになるまでは、辛抱強く寄り添い、見守ってあげてください。

長い時間をかけて少しずつ、こわばった心身をほぐしていくことが必要なのです。外に出ることが可能であれば、心療内科で医師の診断を受け、カウンセリングを受けるのもいいでしょう。

すぐに外に出られなくても、人が怖くても、家の中でできることを探す・なにか⾏動を起こしていくことが⼤切です。

さまざまなジャンルの本や漫画を読んだり、外国の映画を見たり、お菓子を作ったり、自分の好きなことに没頭したり。資格の勉強をするのもよいでしょう。

また、ほんのちょっとのお手伝いからでも、お皿洗いや部屋の掃除、お風呂やトイレ掃除、炊事洗濯、家族にお茶を入れるなど、家の中でできることはたくさんあります。

これらについても、ご家族が無理やりに勧めるのではなく「〇〇してくれるとうれしいな」などとサラッと提案し、本人が乗り気でなければ軽く流しましょう。

手伝ってくれた時には、素直にうれしい気持ちや感謝の気持ちを伝えてください。

ちょっとの自発的な行動を重ねることによって、本人だけの貴重な経験や気づきが得られ、力が湧いてきます。

引きこもる以外の手段を知ろう

引きこもる、という行為は心身の痛みや被害を小さくするための回避行動の一つであり、周りやいろいろなものを傷つけず、守るために行う場合もあります。

しかし、世の中には引きこもる以外にもさまざまな手段や方法があります。さまざまなサポートを活用して「その時々に合わせて適切な方法を選べるようになる」など、自立に向けた行動に移せるといいですね。

サポステ利用を検討している方の助けになりそうな支援制度

ヘルプサポート
この項目では、サポステの利用を検討している方の助けになりそうな、サポステ以外の支援制度を一部ご紹介いたします。

ハローワーク(公共職業安定所)

ハローワーク(公共職業安定所)は、国(厚生労働省)が設置する就労支援施設です。全都道府県に設置されて、民間の職業紹介サービスだけでは補えない「就職困難者を中心に対応」しています。

就労支援の中核として位置し、地域の総合的雇用サービスとして以下の支援を実施しています。

  • 職業紹介
  • 雇用保険
  • 雇用対策

など

また、ハローワークでは「新卒やフリーターなどの若者」に向けて開かれている窓口もあります。正社員や派遣社員等のさまざまな求人情報を閲覧できて、利用料も無料ですので幅広い利用者が足を運びます。

ただ、ハローワークが行っているのは、引きこもり・ニートの就労支援に限らず、一般的な就職支援、障がいのある方に向けた支援など、幅広い層に向けた就職支援です。

利用対象は就労希望者全体ですので、所持している求人などの情報は多いですが、一人ひとりへの対応はどうしても広く浅く、になりがちです。

引きこもり状態から社会復帰し、再スタートの場所を探している方の場合は、利用のハードルが高く感じられて、求職活動の途中で挫折してしまうかもしれません。

じっくりと相談できて、個人の状況に合わせてフォローしてもらえる場所とはジャンルが異なる、という認識をしておくといいでしょう。

生活困窮者自立支援

生活困窮者自立支援は、生活保護にいたる前の、第二のセーフティネットとして制定された支援です。

引きこもりやニートに加えて、経済的に困っている方にオススメの自立支援制度です。

「働きたくても働けない」「住む所がない」などの相談を地域の窓口で受け付けており、一人ひとりに合わせた支援プランを作成してもらうことができます。

ここでは、他の専門機関と連携し、問題解決に向けて当事者を支援します。

具体的には、以下の支援が受けられます。

  • 自律相談支援事業
  • 住居確保給付金の支給
  • 就労準備支援事業
  • 家計改善支援事業
  • 就労訓練事業
  • 生活困窮世帯の子どもの学習・生活支援事業
  • 一時生活支援事業

生活困窮者自立支援制度の紹介|厚生労働省

引きこもっているのが子どもの場合でも、社会との関係性による貧困の形の1つとして捉え、制度の対象となる場合があり、将来的に困窮する恐れがあるとして、早期の支援を受けられるケースもあります。

サポステとの大きな違いは、年齢に関係なく相談できること、利用者個人の就労だけではなく、世帯全体の困窮の相談に乗ってもらえることです。

この支援の相談窓口は、市役所や地域包括支援センターになります。

自立相談支援機関 相談窓口一覧(令和5年4月1日時点)

相談を外部に委託しているところもありますが、まずはお住まいの市役所か地域包括支援センターに問い合わせてください。

就労移行支援(障がいのある方向け)

就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいて行われる「障がい者に向けた就労支援」です。例えば、以下のような障がいをお持ちの方が就労支援を受けられます。

  • 精神障害
  • 発達障害
  • 身体障害
  • 知的障害

また、障害者手帳をお持ちの方だけでなく、以下に当てはまる方も利用できます。

  • うつ病に代表される精神疾患のある方
  • 障がいに該当する疾患で病院の診断書を受け取った方

など

就労移行支援では、一般企業への就職を目指して、知識やスキルを身につけるサポートを受けられます。利用料金は世帯収入によって異なるため、問い合わせてみるといいでしょう。

⇒就労移行支援事業所の利用料は無料?交通費や昼食代も併せて解説

日々通うことで生活リズムが整いますし、自分の障がいにどのような特性があり、どう対策すればいいのかを訓練の中で見つけていくことができます。

障がい者雇用枠での就職を目指す方向けのプログラムが充実しているので、障がい者雇用を目指す方は、サポステではなく就労移行支援を利用するといいでしょう。

注意すべき点として、就労移行支援の利用は、原則2年間(24か月)と定められていることが挙げられます。

例えば、就労移行支援を1年間利用して就職・離職した場合、その後は残りの1年しか利用できません。

また、就労移行支援事業所Aを1年間利用した後、別の就労移行支援事業所Bに移った場合も、残りの1年しか利用できません。

自治体によっては審査を通過すれば、延長・リセットが可能な場合もありますが、上記の点を踏まえると、就労移行支援の利用を考えている場合、いくつかの事業所を利用したり、体験利用したりするなどして、自分に合った事業所を選択するといいでしょう。

⇒障害者手帳なしでもOK!就労移行支援事業所の3つの利用条件とは

まとめ|サポステとは何か

  • 15~49歳の方で、働くことに意欲はあるが、人間関係や就活の方法に不安がある方を正社員として勤務するまでサポートしてもらえる。
  • 今まで引きこもっていて働いたことがない、ニートを辞めたいけど、何をすればいいのかわからない方でも親身になって相談に乗ってもらえるので、一人ひとりに合わせて必要なサポートを受けられる。
  • 仕事を斡旋してもらえるわけではないので、ハローワーク(公共職業安定所)などと併せて活用する方が多い。
  • 障がいのある方も利用することはできるが、障がいに特化した支援を受けられるわけではない。障がい者雇用枠で働くことを検討しているなら、就労移行支援事業所の利用も考えてみるといい。

以上、引きこもりやニートの方が就職にあたって、準備を行うための就労支援機関であるサポステ(地域若者サポートステーション)についてのご紹介をいたしました。

就職をサポートしたい・応援したいと考えている職員・指導員の方はたくさんいますから、安心して利用してみてくださいね。

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