お役立ち情報

はじめてのヤングハローワーク利用!通常のハローワークとの違いを解説

就職を希望している35歳未満のあなたへ、これまでハローワークの利用を考えたことはありますか?

https://岐阜就労支援.com/wp-content/uploads/2022/06/45c942e6e469bec565c04efe8e6b8f23.png

「ハローワークは自分より年上の人がほとんどで入りづらそう」

「地域のハローワークはなんか行きづらい…」

と感じている方もいるかもしれませんね。

ハローワークが行っている就職支援の一つとして、若年層に向けた「ヤングハローワーク(わかものハローワーク)」があります。

ヤングハローワーク(わかものハローワーク)は、正社員経験が無い、または少ない、若い世代の方を対象にした就職支援サービスです。

  • ヤングハローワーク(わかものハローワーク)とはどんな場所か
  • 対象年齢やサービスの詳しい内容
  • 利用するメリット・デメリット
  • 通常のハローワークとの違い
  • 利用の流れ

をご紹介します。

ヤングハローワークの具体的な利用方法やメリット、デメリットを知って新しい仕事へのチャレンジに繋げていきましょう。

ヤングハローワーク(わかものハローワーク)とは

若い男女

「ヤングハローワーク(わかものハローワーク)」は、正社員での経験が少ない若年層(第二新卒)の方や、正社員経験が全くない若者、あるいは無職(フリーター・ニート等)で若年層の方が正社員として就職できるように設置されている就職支援機関です。

初回は予約不要で利用できます。

ハローワーク(公共職業安定所)と同様に、厚生労働省の管轄のもと、都道府県の労働局が求人の紹介や就職支援などを行っています。また、職業訓練(ハロートレーニング)に関する情報提供や訓練受講に向けた相談を地域のハローワークと連携し実施しています。

近年のハローワークでは、「働き方の多様化」に対応するため、細分化、専門化したサービスを立ち上げています。

  • ヤングハローワーク(わかものハローワーク)
  • 新卒応援ハローワーク
  • マザーズハローワーク
  • ふるさとハローワーク

この中の一つである「ヤングハローワーク」は、非正規雇用の若い世代を正社員として就職できるよう支援することに特化したサービスで、厚生労働省のサイトでは「わかものハローワーク」という名称が使用されています。

※当記事では、わかものハローワークとヤングハローワークの両方の言葉を使用しています。内容に違いはありません。あえて用語を統一していないことをあらかじめご承知おきください。

ヤングハローワーク(わかものハローワーク)の対象年齢は?

「わかものハローワーク」は、名称が異なる同様のサービス「わかもの支援コーナー」と「わかもの支援窓口」も設置しており、若者の就労支援に特化したサービスを行っています。

おおむね35歳未満の正社員を目指す若年層の方を対象に支援を行っています。

令和元年度までは「わかものハローワーク」の利用は44歳以下でしたが、令和2年度から利用対象年齢が34歳以下に変更されました。

※一部地域では年齢要件が異なります。

2023年6月時点で、

  • わかものハローワーク
    全国21か所
  • わかもの支援コーナー・わかもの支援窓口
    全国200か所

に事業所があります。

わかものハローワーク・わかもの支援コーナー等一覧

ヤングハローワーク(わかものハローワーク)のサービス内容は?

ヤングハローワークでは、さまざまな就職支援サービスを行っています。

ヤング(わかもの)ハローワークの初回登録時には、正社員就職支援プランが作成され、計画に沿って就職指導や職業紹介が進められます。

求人検索

ヤング(わかもの)ハローワークでは、地元企業だけでなく、全国の求人を探すことができます。

求人情報はハローワークインターネットサービスでも公開されていますが、ヤング(わかもの)ハローワークや支援コーナー、支援窓口では、ネット上では公開されていない求人も用意されています。

就職支援ナビゲーター

ヤング(わかもの)ハローワークでは、初回から専任担当者である「就職支援ナビゲーター」が相談者に就き、マンツーマンでのサポートを受けることができます。

就職支援ナビゲーターは民間企業出身のベテラン人事担当者も多いので、企業の人事担当者目線による貴重なアドバイスをもらえるかもしれません。

心理カウンセリング

事業所によってはストレス対策として、臨床心理士等による心理カウンセリングを無料で受けられる場合もあります。

上記以外にも、事業所によっても異なりますが、職業適性診断や就職カウンセリング、各種セミナー、ほかの就職希望者とのグループワーク(ジョブクラブ)など、多様なサービスを基本的に無料で受けることができます。

必要であれば、職業訓練の案内から職業訓練受講給付金の支給、実際の就職支援まで、一連のフォローを受けることも可能です。

また、就職が決まった後も「就職定着支援」によって引き続き担当者によるフォローを受けることができるので、安心ですね。

ヤングハローワーク(わかものハローワーク)を利用するメリット・デメリット


ヤング(わかもの)ハローワークの利用には、メリット・デメリットがあります。

利用する際には、メリットだけでなく、デメリットも考えて検討しましょう。

メリット

  • ヤング(わかもの)ハローワークには年齢制限があるため、混雑することが少なく、利用しやすい。
  • 専任担当者によるサポートとなるため、それぞれ個人の状況が分かりやすく、細かな相談もしやすい。
  • ジョブクラブのある事業所では、グループワークで複数人と交流を深められ、各種セミナーを通じて就活のノウハウを学ぶことができる。
  • 転職エージェントなどに載っていない地元企業の求人も多く、地元での就職を目指す方に適している。
  • 採用された職場で長く働けるように就労後も希望に応じて職場定着支援のフォローがある。

デメリット

  • ヤング(わかもの)ハローワークの求人票は比較的簡単な情報しか記載されておらず、優良求人なのか判別がつかないことも多い。
  • 求人内容そのものはハローワークと同じで、必ずしも優良案件ばかりとは限らず、いわゆるブラック企業が存在する可能性もある。
  • 一般的にハローワークでは、企業側も無料で気軽に求人情報を出せるため、安易なから求人などに注意が必要。

ヤングハローワーク(わかものハローワーク)と通常のハローワークとの違い

対象者

ヤング(わかもの)ハローワークは、おおむね35歳未満の正社員を目指す若年層の方が利用対象です。

それに対して通常のハローワークは、基本的に年齢は問わず利用できます。また、正社員希望者だけでなく、パート・アルバイトなど、短時間勤務を希望している方でも利用できます。

担当者

ヤング(わかもの)ハローワークでは、初回相談時に決められた就職支援ナビゲーターから継続的な対応をしてもらうことができます。

しかし、基本的に通常のハローワークでは専任の担当者はつきません。ただし、障害者関連窓口などの専門的な相談窓口を利用する場合、担当を定めることがあります。

受けられるサービス

通常のハローワークでは、求人検索・紹介や職業訓練の斡旋あっせん、雇用保険の手続き・案内、応募書類の添削などを行っています。

ヤング(わかもの)ハローワークでは、上記に加えて、就職活動時に役立つ各種セミナーやグループワークの場である「ジョブクラブ」、就職カウンセリングなどが随時開催されています。

就職後の支援・フォロー

通常のハローワークでは、就職後、職場に定着するための相談やフォローを行うことはありません。
※ハローワークで公開・紹介している求人の内容が実際と異なる場合については相談を受け付けています。

ヤング(わかもの)ハローワークでは、就職した若者が職場に定着できるよう、就職後も引き続き相談やフォローを行っています。

ヤングハローワーク(わかものハローワーク)利用の流れ

ステップ:手続きの流れ

タイトル
  • STEP1
    登録と受付
    • 最寄りの「わかものハローワーク」受付で「通常のハローワーク」の求職者登録を行う。
    • 「わかものハローワーク」の利用登録完了。
    • サービスの利用が可能になる。

    ヤングハローワーク(わかものハローワーク)の利用には、通常のハローワークの求職者登録が必要です。

    初めての利用は基本的に予約は不要です。ただし、初回から相談員による個別支援を受けたい場合は、事前予約が必要となります。

  • STEP2
    個別相談
    初回登録で求職者に合わせた正社員就職支援プランが作成され、支援プランに沿って就職指導や職業紹介などが受けられます。相談員による応募書類の添削や模擬面接にも対応してもらえます。
  • STEP3
    各種サービスの利用
    • 就職カウンセリング
    • 各種セミナー
    • ほかの就職希望者とのグループワーク

    などを無料で利用できます。

    事業所によっては、臨床心理士による心理カウンセリングを無料で利用できる場合もあります。

  • STEP4
    求人検索と応募
    求人検索や相談員からの紹介で気になる企業を見つけた場合は、早速応募してみましょう。面接日程の調整や企業への連絡も相談員の方に対応してもらえます。
  • STEP5
    紹介状の発行
    面接の日程が決まると、選考に関する基本情報が記載された紹介状が発行されます。応募企業の指示に従って、紹介状を応募書類と一緒に提出します。
  • STEP5
    面接を受ける
    予約した面接日に企業を訪問して、採用面接を受けましょう。個人差もありますが、およそ2ヶ月間での就職を目指します。

ヤング(わかもの)ハローワークのほかに、若い世代が利用できる就労支援として、「地域若者サポートステーション(サポステ)」があります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ|はじめてのヤングハローワーク(わかものハローワーク)

  • ヤング(わかもの)ハローワークは、35歳未満で非正規雇用として働く若年層の方を正社員としての就職に向けて専門的な支援を行うサービス。
  • 最寄りのヤング(わかもの)ハローワークへ行き、利用登録を行うことでサービスが利用できる。初めての利用する場合は基本予約が不要で、初回に担当した就職支援ナビゲーターに対応してもらえる。
  • 就職カウンセリングや各種セミナー、ほかの就職希望者とのグループワーク、心理カウンセリングなど、さまざまな支援を受けることができる。職業訓練(ハロートレーニング)についても相談が可能。
  • ヤング(わかもの)ハローワークでは就職定着支援も行っており、就職後でも引き続きフォローを受けられる。

ハローワークの求人は地元企業からの求人が多い傾向にあるため、現在住んでいる地域や、地元での就職を目指している方に適していると言えるでしょう。

正社員を目指す若者のあなたへ、目標への第一歩として、サービスが充実した「ヤングハローワーク(わかものハローワーク)」を利用してみてはいかがでしょうか。

関連記事

お知らせ

オススメ記事

  1. 全国40選!プログラミング・デザイン系A型事業所【就労継続支援|作業所】

  2. 障害者の手作りクッキーを製造販売している作業所33選【A型・B型事業所】

  3. カフェ・飲食店を営む就労継続支援A型B型事業所【60選】

  4. 【障害者のパン屋さん】パン作りができる作業所全国40か所を一挙紹介

  5. 障害者作業所のハンドメイド品を販売する通販・オンラインショップ16社一覧

  6. あなたに合う就労継続支援A型の探し方と選ぶ7つのポイント!

  7. A型・B型の作業所で働くには?ご家族にも知ってほしい大切なこと

  8. 就労継続支援A型のデメリット4つ(作業所)

最近の記事

  1. 【就労継続支援A型】65歳以上の人が利用できる要件とは?他の支援制度も紹介

  2. 【大人の発達障害】友達が離れていくのはなぜ?5つの原因と対処法を解説

  3. 【就労継続支援A型】18歳未満や高校生でも利用できる?利用する方法も紹介

  4. 【A型事業所を辞めたい方へ】辞める手続きやその後の進路について解説

  5. 【HSP】正社員や会社員に向いてないと感じる理由を解説|ゆるく働く方法も紹介!

  6. 引きこもりの原因は精神疾患?精神疾患の人の割合や支援についても解説

  7. 引きこもりはプログラマーを目指すべき!プログラミングを仕事にする方法を解説

  8. 難病でも就職できる!就労支援サービス7選と就活のポイントを紹介!

  9. 付き添い人も利用できる映画館の障害者割引を解説!

  10. 【2024年】公共料金の障害者割引まとめ【電気・ガス・水道】