就労継続支援A型のデメリット4つ(作業所)

障がいや難病を持った方が働ける場所「就労継続支援A型事業所」には様々なメリットがあります。 

しかし、デメリットもないわけではありません・・。 

メリットだけではなくデメリットも理解しておけば、作業所選びで後悔するリスクも減らせます。 

この記事では「A型事業所のデメリット」や「A型・B型・就労移行支援の違い」について分かりやすく解説しますので、参考にしてみてください。 

就労継続支援A型事業所のデメリット 

まずは、A型事業所の代表的なデメリットを4つ紹介します。 

  1. 1.就職に特化した訓練ができるわけではない
  2. 2.一定の就業スキルが求められる
  3. 3.年齢制限がある
  4. 4.一般就労への意欲が薄くなる可能性がある

それぞれ詳しく見ていきましょう。 

1.就職に特化した訓練ができるわけではない 

A型事業所は、雇用契約を結んで仕事をする場所です。 

仕事内容はそれぞれ作業所によって異なりますが、データ入力やカフェでの接客、清掃業務などがあります。 

実際に仕事をして「お給料を貰いながら経験を積める」のはA型事業所のメリットです。 

しかし、一般企業への就職に特化した訓練はあまりできません。 

スキルアップやビジネスマナー、履歴書の添削、面接練習などがカリキュラムとしてあるわけではないのです。

終業後に個人面談の時間を取ったり業務の空き時間を利用したりすれば、就職するための準備を進めることはできます。 

2.一定の就業スキルが求められる

A型事業所の場合は、事業所と雇用契約を結び、仕事をします。 

そのため、基本的な就業スキルが必要です。 

必要なスキルは、事業所が行っている仕事内容によります。 

例えば、データ入力をする作業所は「パソコンのタイピングスキル」、清掃業務の作業所は「掃除道具の使い方」などです。 

もちろん事業所のスタッフが説明やフォローをしてくれるので、高いスキルは必要ありません。 

しかし日常生活に必要な知識や、基本的なスキルは理解しておきましょう。 

3.年齢制限がある 

就労継続支援A型の利用には年齢制限があります。 

利用できるのは原則18歳以上65歳未満の方です。 

就労経験の無い学生や、65歳以上の高齢者はサービスを開始することができません。 

65歳に達する前日までにA型事業所の利用者となっていれば、65歳以降も就業することは可能です。  

ちなみに後述するB型事業所には年齢制限がありません。 

4.一般就労への意欲が薄くなる可能性がある 

A型事業所ではそれなりに給料ももらえるので、一般就労への意欲が低下する可能性もなくはありません。 

施設の居心地が良くなった結果、なかなか一般企業へ就職する気になれない方もいるでしょう。 

ただ、A型事業所は「一般企業への就職訓練の場」というよりは「配慮を受けながら働く場」です。

必ずしも一般企業への就職を目指さなければならないわけではありません。 

就労移行支援事業所だと、利用できる期間が原則2年間までと制限されています。(※申請が通れば、最大1年間延長できます。) 

A型事業所なら、ずっと働き続けることもできますし、ゆっくりと自身のタイミングで就職活動することも可能です。 

その点でいえば、A型事業所の利用期間がないことはメリットともいえるかもしれません。 

B型事業所や就労移行支援事業所との比較 

障がい者向けの就労福祉サービスには、ほかにも就労継続支援B型事業所、就労移行支援事業所があります。 

各サービスの違いを比較することで、それぞれのメリット・デメリットがよくわかります。 

対象者や給料の違い 

まずは「対象者」と「給料」を比較してみましょう。 

対象者給料
就労継続支援A型配慮を受けながら就業したい方雇用契約があり、最低賃金が保障される
就労継続支援B型配慮を受けながら就業したい方雇用契約がなく、最低賃金が保障されない
就労移行支援一般企業への就職のために訓練を受けたい方なし(訓練特化)

「A型・B型」と「就労移行支援」の一番大きな違いは「就業」なのか「訓練」なのかです。 

A型事業所よりもB型事業所のほうが、より重度の障害を抱えた方たちを対象にしています。 

B型事業所では、給料の代わりに「工賃」というものが支払われます。
(※最低賃金が保障されません。)  

施設や労働時間にもよりますが、A型事業所では月額7~8万円、B型事業所では月額1~2万円ほどの収入が得られます。 

施設数の違い

A型事業所とB型事業所が全国でいくつあるかも比較してみましょう。 

就労継続支援A型事業所・・・3,839ヶ所(岐阜県内37ヶ所)

就労継続支援B型事業所・・・11,835ヶ所(岐阜県内45ヶ所)

就労移行支援事業所・・・3,503ヶ所(岐阜県内11ヶ所)

参照元:平成30年 社会福祉施設等調査の概況

全国的に見ると、B型事業所はA型事業所・就労移行支援事業所よりもずっと多いことがわかります。 

岐阜県内においても、A型よりB型のほうがやや多めです。 

選択肢の多さでいえばB型事業所が一番メリットがあるといえます。 

A型よりB型のほうがアットホーム? 

A型事業所は仕事をこなす場であるのに対し、B型事業所は「利用者の居場所」という側面が強いかもしれません。 

各作業所の雰囲気にもよりますが、B型事業所のほうがアットホームで、のんびりと過ごせるという人もいるでしょう。 

作業自体もB型事業所のほうが、より簡単な内容になります。 

対してA型事業所では、1週間仕事をして、より実践的に社会復帰を目指します。 

A型事業所も静かで落ち着いた雰囲気の所が多いですが、「仕事をしている」という自覚を持つことは必要です。 

※自分に合った作業所かどうかはとても大切です。各作業所の雰囲気は、実際に見学して確かめてみることを強くおすすめします。

「収入より訓練」なら就労移行支援 

ビジネスマナーや会社でのコミュニケーション、仕事に必要なスキルアップなどの訓練に特化しているのが就労移行支援事業所です。 

A型事業所では、自社の仕事をこなす必要があるため、就職に必要なスキルを身につける時間はどうしても限られます。 

2年以内に就職をする予定で、その間無収入でも問題ない方は就労移行支援が向いているでしょう。 

ただし、就労移行支援では給料を得られないことが最大のデメリットになります。 

就労移行支援サービスを受けている間は、アルバイト・パートも原則不可です。 

まとめ

いかがでしたか? 

「就労継続支援A型事業所のデメリット」および「A型・B型・就労移行支援の比較」についてご紹介しました。 

A型事業所のデメリットとしては 

  • 一般企業へ就職するためのスキルを身につける時間が短い
  • 仕事をするため、一定の就業スキルが必要
  • 18歳以上65歳未満の年齢制限がある
  • 仕事と給料が保障されるので、一般企業へ就職する意欲が薄くなる可能性がある

というものがありました。 

しかし「実際に仕事をすることで、お金を稼ぐことや働くことの達成感を得られる」などといったメリットもあります。 

「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」、ご自身の体調や目標に合わせて、慎重に検討をしてみてください。 

見学も受け付けているところが多いので、気軽に問い合わせてみましょう。 

当事業所でも見学を随時受け付けています。お気軽にご連絡ください。

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