就労継続支援A型

作業所(A型)に通う統合失調症患者の体験談【ぎふ就労支援センター】

当記事では、統合失調症を抱えながら作業所(就労継続支援A型)に通う女性のリアルな体験談を紹介します。

少しでも参考になれば幸いです。

【プロフィール】

  • 名前:A子
  • 年齢:31歳
  • 性別:女
  • 勤続年数:2年
  • 作業所種別:就労継続支援A型
  • 施設名:ぎふ就労支援センター
  • 担当業務:Webライティング

作業所での就労を選択した経緯

就労移行支援事業所に通っていたものの、統合失調症という病気に対する差別や偏見に対し非常に大きな不安があり、一般就労は困難でした。健常者に統合失調症患者として見られることに強い恐怖心があったのです。

理解や配慮が前提の環境の方が精神的にも安定すると思い、就労継続支援A型事業所への就職を決めました。

発症から既に何年か経っていましたが、その間クローズでの就労を経験しストレスから病状が悪化した経緯もあります。

また常に倦怠感に悩まされており、フルタイムで働くことは現実的に考えて不可能でした。

もしも病気にならなかったらどんな人生があったんだろう、という気持ちがようやく薄れ、病気であることが自分の普通になったため、作業所という選択ができました。

作業所に入りたての頃の病状

病気である事実は受け入れられたものの、自分のどこがどんな風におかしいのかあまり理解していませんでした。

毎日きちんと服薬を続けたお蔭で、幻聴や幻覚など明らかな症状は完全に無くなっていました。

それよりも倦怠感や無気力、対人恐怖など、統合失調症の陰性症状が強く出ていましたが、心のどこかで「私はおかしくない」という変なプライドがありました。

実際には、妄想の影響や偏向的なバイアスにより事実の認識に問題があり、思考としてはかなりおかしかったと思います。

しかし、思考は口に出さなければ周囲には分かりません。
なんとなく自分がおかしいことは分かるので、誰とも話さないことが強制入院の恐怖を和らげ、安心を生みました。

作業所には他に同じ病気の人がいる?

面接や面談の際に聞いた話によると、私以外にも統合失調症の方が何人か働いているようです、しかし、個人情報に対し配慮が為されているため、誰がどの病名、障害名なのか全く分かりません。

私が統合失調症であることを知っている人も少ないと思います。

職員の人は把握しているはずですが、病名を口に出したり病気の症状を詳しく訊かれたりすることもあまりないので、自分が病気であることを忘れて働けます。

作業所は統合失調症のリハビリになる?

作業所に通う前は就労移行支援に通っていたため、作業所でリハビリをするという意識はあまりありませんでした。

作業所の面談では一般就労への道も提案されましたが、現状維持を希望しました。

職員の人も健常者であり、親切や配慮を受けて精神的には随分楽になり、統合失調症という病気に対し残酷でない人もいるのだと実感しました。

しかし、近所の住人や近隣の商店、通学路の通行などで過酷な現実を突きつけられることも多く、差別に対する強迫観念はいまだに消えません。

倦怠感の面では、毎日の通所で少しずつ改善され、エアロバイクを日課にできるまでになりました。

ですが自室では横になって休むことが多く、まだ課題は残っています。

作業所に通って自分に起きた効果

データ入力しかできない期間もありましたが、周囲のご指導や助力のお蔭で、Webライティングの仕事ができるようになりました。

業務を通じて、自分の仕事のレベルが少しずつ上がってきている実感があり、それがそのまま自分の健全な自信になっています。

統合失調症でも、頑張ればWebライティングを通じて社会に利益をもたらせるかもしれない、という思いが日々の励みです。

生産活動により生きる理由が強化され、色々問題はあるものの鬱のような気持ちになることはほとんどありません。

作業所に行きたくない日もある

時々、朝の支度をしながら「今日は休みたいな」と思う日もあります。原因は蓄積された疲労や糸口の見えない業務など。

これは健常者の人でもよくあることだと思いますが、障害者であれば特に、そこで本当に欠勤しないことが人生の明暗を分けると考えています。

転落するのは簡単で、医師と家族が厳しいため欠勤すれば強制入院になり、結果的に職も失いかねません。

今の仕事を続けたいならば、私にとって皆勤は必須です。
平日の定期受診日は丸一日休みを頂きますし、祝日も土日休みもあるので、リフレッシュは充分できます。

作業所で嫌なこと

作業所で嫌なことはあまりありませんが、強いて不満を口にするならば、所定労働時間を延ばせないことです。

今の安定した環境で少しずつ労働時間を長くしていけたらいいのですが、施設の体裁上それは難しいようです。

土曜日に施設外就労の日も設けられているのですが、平日のデスクワークを拡充して土日はしっかり休みたい気持ちがあります。

現実的に考えて、決められた労働時間の中で、仕事の濃度を少しずつ上げていこうと思っています。

就労継続支援B型に行かなくて良かったと思うこと

就労移行支援では最初、就労継続支援B型事業所を勧められました。

しかし人生設計を考えると、就労継続支援B型の工賃では心もとなく、A型でパソコンの作業ができるところを探しました。

結果として、財政的に救われました。
また私が通うWeb制作を行う作業所は、障害があるだけで普通の人が多く、それが寛解への希望や前向きな気持ちを作ってくれています。

現在の病状

妄想が随分減り、以前の自分と比較すると随分まともになったように感じます。

統合失調症について調べる業務を通して、自分はおかしいんだ、という認識も改めて強くなり、病識が進化しました。

それまでなんとなく悪口を言われているような不安を覚えることが時々あったのですが、現在はそういう弱性の被害妄想のようなものもなくなりました。

倦怠感が何時間か単位で全くなくなる元気な日もあります。
エアロバイクの日課のお蔭でダイエットも順調です。

作業所に通う中でこれから目指したいこと

作業所では毎日淡々と頑張っていけば成長できそうですが、私は実家暮らしのため生活面での自立が足りず、これから改善していきたく思います。

病識ができるにつれ、当たり前のことができないことを恥ずかしいとも思わなくなってきているので、その点反省しつつ、自分で作業所に持っていくお弁当を作るなどできるようになったらいいなあと考えています。

まとめ|作業所に通う統合失調症患者の体験談

以上が、作業所に通う女性の実際の体験談でした。

同じく作業所に通う人であっても、病状や状態は人それぞれかと思います。

作業所に通って病状がやや回復した一例として、個人的な話も含めて紹介しました。

これから就労継続支援A型、B型、その他作業所に通う人、現在就労系福祉サービスを利用中の人の参考になれば幸いです。

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