就労移行支援

就労移行支援事業所の就職率と職場定着率は?全国平均と大手7社を比較

就労移行事業所は、一般就労を目指す障害のある方を対象に就職に必要な知識やスキルの向上のサポートを行う場です。

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「就労移行支援を利用したら本当に就職できるのか」

「就職後も長く仕事を続けられるのか」

このような不安を抱えてる方も多いのではないでしょうか?

そこで確認しておきたいのが、事業所の就職率と定着率です。

就職率と定着率を理解しておくことで、事業所選びで失敗するリスクを減らすことができ、快適な就労にもつながります。

  • 就労移行支援事業所利用者の就職率
  • 就労移行支援事業所利用者の定着率
  • 大手6社のデータを比較

この記事では、就労移行支援事業所の就職率と定着率について、全国平均と大手6社の比較もしていますので事業所選びの参考にしていただければと思います。

 障がい者雇用の現状

車椅子を漕ぐ男性

厚生労働省が令和元年6月に発表した調査によると、民間企業の障がい者雇用者数は全体で56.1万人です。

障がい別では、身体障がい者35.4万人、知的障がい者12.8万人、精神障がい者7.8万人で雇用者数は16年連続で過去最高を更新しています。

また、令和3年3月より障がい者雇用率が2.3%に引き上げられたことに伴い、就労支援移行事業所を利用して就職する人が近年増加しました。

このことから、障がい者雇用は着実に進展しているといえます。

参照:厚生労働省|平成30年度社会福祉施設等調査 サービス利用終了者に占める一般就労への移行者の割合

就労移行支援の就職率について

就労系福祉サービスから一般就労への就職者数は全体で12,000人、就労移行支援を利用して就職に結び付いた方は6,966人です。

では、就労移行支援事業所を利用した方の就職率はどのくらいなのでしょうか?

就職率とは、事業所を利用した人の中から就職に結び付いた人の割合のことです。

平成30年度の社会福祉施設等調査によると、就労移行支援事業所を利用した方の全体の平均就職率は52.9%で、半数の方が就職に結びついています。

参照:厚生労働省|平成30年度社会福祉施設等調査サービス利用終了者に占める一般就労への移行者の割合

就労系障がい福祉サービスで比較

就労系障がい福祉サービスで就職率に違いはあるのでしょうか?

ここでは就労系障がい福祉サービスである就労移行支援事業所、就労継続支援A型、就労継続支援B型で就職率を比較しています。

就労系障がい福祉サービス 就職率
就労移行支援事業所 52.9%
就労継続支援A型 22.7%
就労継続支援B型 11.7%

就労移行支援事業所は一般企業に就職をするためにトレーニングを行う場なので、就労継続支援A型、B型と比べて就職率が高い傾向にあります。

また、厚生労働省がおこなった調査によると、就労系障がい福祉サービス全体の平均就職率は27.6% となっています。

参照:厚生労働省|就労移行支援・就労定着支援に係る報酬・基準について

就労移行支援の障がい別の就職率

就労支援事業所を利用した方の中でも、障がい別で就職率に差があります。

障がい別 就職率
精神障がい 46.3%
発達障がい 45.1%
身体障がい 36.6%
知的障がい 35.4%
難病その他 34.8%

障がい別でみると、精神障がいと発達障がいを抱えている方の就職率が高い傾向にあります。

参照:東京都福祉保健局|令和2年度 就労移行等実態調査結果概要

就職までの期間

就労移行支援サービスの利用期間は原則最大で2年間と定められているため、生活リズムを整える段階から就職までを2年間で行わなければなりません。

既に生活リズムが整っている方であれば短い期間で就職することが可能で、半年で就職する方もいます。

就職先を見つけるまでには最短で2~3か月、平均で1年間程といわれています。

就労移行支援の定着率について

就労移行支援事業所の定着率とは事業所を利用して就職に結びついた方が、一定の期間で仕事を続けられているか、どれくらいの割合の方が職場に定着できたかを示す数値のことです。

多くの事業所は就職後6カ月以上定着したことを実績としており、定着率の数値が高い方が実績のある事業所といえます。

定着率の全国平均データは以下の通りです。

障がい別 定着率
発達障がい 71.5%
知的障がい 68.0%
身体障がい 60.8%
精神障がい 49.3%
難病その他 34.8%

就職率と同様に定着率も障がい別で差があり、特に精神障がいの方の職場定着率は低い傾向にあります。

参照:2017年の障がい者職業総合センターが調査した障がい者の就業状況などに関する調査研究

就労定着支援について

就労定着支援とは、障がい者が働く際に応じる生活面の問題(悩みやトラブル)を解決するための支援のことです。

就労支援事業所を利用して就職した方で、就労してから6か月が経過している方であれば利用が可能で、期間は3年間あります。

就職後に不安や悩みが発生した際は、就労定着支援員が生活面・体調面・就業面の問題解決のサポートをしてくれるので、就職後も長く仕事を続けられることができます。

就労移行事業所大手7社の就職率と定着率をデータで比較

出勤するビジネスマン

就労移行支援事業所は大小合わせて全国に3,000か所以上あり、「数が多すぎて、どの事業所がいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?

ここでは、就労移行支援事業所の大手7社の就職率と定着率を比較しています。

会社名 就労実績 定着率 事業所数 特徴
LITALICO 10000人以上 *累計 90% 109 業界最大手で実績が豊富
ココルポート 2,358人 *累計 89.7% 59 交通費、昼食支援あり
アクセスジョブ 90人 *累計 記載なし 25 資格取得のプログラムがある
ミラトレ 85% *就職率 90% 15 パーソナルグループの特例子会社
atGPジョブトレ 94.5%(事務職) 91.4% 10 障がい別のコース、 IT特化型のコースがある
Welbe 4,133人 *累計 90.1% 123 業界2番目の事業所数
Manaby 1,920人 *累計 88.0% 28 eラーニング動画でITが学べる

※データは当メディア調べです。正式なデータや内容は公式でご確認ください。

大手の事業所の就職率と定着率が高い理由

全国平均データと大手の事業所の就職率と定着率を比べると、大手の事業所の方がともに高い傾向にあります。なぜのように差がでるのでしょうか?

大手の事業所の就職率と定着率が高い理由として、主に次の特徴があげられます。

  • 幅広い職種に対応しているため、就職に強い
  • 大手企業やハローワークと強い繋がりがある
  • 一人一人に合わせたカリキュラムを用意している
  • 就職後に問題が起きてもサポート体制が整っている

 就職率と定着率が特別高い事業所

ここでは上記で紹介した事業所の中でも、特に就職率と定着率が高い「LITALICOワークス」と「ココルポート」について紹介します。

LITALICOワークス

LITALICOワークスは業界最大手で全国に100か所以上の事業所があり、株式会社LITALICOが運営しています。

2008年から就労移行支援サービスを開始し、全国№1の就労実績(累計1,0000人以上)で職場定着率も高く、専門的な知識を持った質の高いスタッフが多数在籍しています。

そのため、どの事業所でも「安定したサービスが受けられる」と高い評価を得ており、利用者満足度が高いことが特徴です。

就職率と定着率が高い理由

  • 一人ひとりに合わせたカリキュラムが用意されている
  • 全国に4.500か所以上の企業インターン先がある
  • 企業と豊富なネットワークがあるため、自分に合う職場が探せる

ココルポート(Cocorport)

ココルポートは株式会社ココルポートが運営する大手の就労移行です。

2012年から就労移行支援サービスを開始し、これまでの就職者数は累計2,358名、定着率は89.7%と高い実績を誇っており、実績が右肩上がりの事業所です。

対象地域は東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・愛知・福岡で事業所は全国に59か所あります。

また、大手の事業所で珍しく交通費と昼食の補助があり、利用者にとってはありがたいサポートが充実しています。

就職率と定着率が高い理由

  • 無理のない就労支援を実施しており、 就労実績が豊富
  • トレーニング内容が豊富で500種類以上のプログラムが用意されている
  • コミュニケーションスキルやストレス耐性を身に付けるトレーニングに力を入れている

まとめ|就労移行支援事業所の就職率と職場定着率

いかがだったでしょうか?

就労移行支援事業所の「就職率と定着率」について解説しました。

具体的には、

  • 就労移行支援を利用した方の半数が就職に結びついている
  • 定着率は障がい別で異なるが、全国平均は約6割程度
  • 大手事業所はサポート体制が整っているので、全国平均と比べて就職率・定着率が高い

という事でした。

事業所によって就職率と定着率がことなるため、より多くの事業所へ見学に行ってみるのもいいかと思います。

当記事の情報が事業所選びの参考になれば幸いです。

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