ひきこもり・ニート

ニートの資格取得は就職に結びつく?社会復帰におすすめの方法を3つ解説

現在ニートの方、次のような悩みはありませんか?

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「社会復帰するためにとりあえず資格を取ってみたい……」

「就職するにはどの資格を取ればいいのだろう……」

あなたが今、この記事にたどり着いたのはおそらく「早く引きこもり・ニートの生活から脱出したい!」と思っているからではないでしょうか?

資格取得をして就職したいと思う方向けに、

  • ニートが資格を取得するメリットと注意点
  • ニートが資格を取れば一発逆転ができるのか
  • ニートにおすすめの資格と選び方
  • 引きこもり・ニートの人が社会復帰するにはどうすればいいのか

以上を解説していきます。

ぜひ最後まで読んであなたの就職活動に役立ててもらえたら幸いです。

ニートが資格を取得するメリットと注意点

ニートの資格取得は意味がある?

ニートの資格取得は、メリットとデメリットのどちらもあります。

ひとつずつ確認していきましょう。

ニートが資格を取るメリット

  • 面接で意欲をアピールできる
  • 継続して取り組む力がつく
  • 努力することで自身の成長につながる
  • 目指す仕事の選択肢を増やせる

以下では、メリットを二つにまとめて解説します。

ニートが資格取得をするメリットの一つ目は、相手に就職したいという意欲のアピールができる点があります。

まず、資格を取るためには、必ず長い期間の努力が必要になります。 一つのことに対して最後まで諦めずに取り組むということは、けっして簡単なことではないはずです。資格を取得することで、資格を取るくらいの意欲があるということを相手にアピールすることができます。

また、資格を取り終えていなくても、「現在資格取得のために勉強をしています」と面接などで伝えるだけでやる気が伝わるでしょう。

ニートが資格取得をするメリットの二つ目は、 目指す仕事の選択肢を増やせる点があります。

職種によってはそもそも、その資格を持っている人しか応募ができない求人もあります。つまり、あなたの希望する仕事がその資格を持っていることを必須としている職業の場合は、 求人に応募することができないのです。

そのため、その業務に対して必須となってくる資格を取得すれば、応募できる求人の選択肢が広がるというわけです。

ニートの資格取得で注意したいこと

  • 資格を取っても必ず就職できるとは限らない
  • 自分が目指す仕事に関係のない資格取得は意味がない
  • 資格試験は必ず合格するとは限らない
  • 試験に落ちて再チャレンジする場合、勉強期間が延びて結果的に引きこもりが長期化してしまう

ニートが資格取得を目指す上で最も注意すべき点は、資格を取ったからといって必ずしも就職に結びつくわけではないということです。逆に言えば、資格を持っていなくても就職は可能なのです。

また、仮に試験に落ちて再チャレンジする場合は、勉強する期間分、引きこもり期間も延びてしまうことになります。

あなたが20代前半の場合は、まだ時間がたっぷりとあるため資格取得の選択も視野に入れてもいいですが、20代後半以降の方は早めに就職活動をした方が手っ取り早いです。その理由は、30代を境に就職できる可能性が急激に低下していくからです。

30代の就職については、以下の記事で解説しています。

そのほかに、引きこもりやニートの方は精神疾患をいつの間にか発症していることも少なくないと言われています。精神疾患は無自覚であるケースも多くあり、症状として意欲の低下や自己肯定感の低下などを引き起こします。

そのため、ニートが資格取得を目指すことは、その人の状況によってはそもそもおすすめできないのです。資格を取るかどうかは、「継続的な努力が可能なのか」「時間をたくさん使っても大丈夫か」などをきちんと考慮した上で判断しましょう。

資格取得を目指すニートが抑えておきたいポイント

資格取得を目指すニートが抑えておきたいポイントは、以下の2つになります。

  • 資格で一発逆転を狙おうとしない
  • 資格取得は就職活動と並行して行う

順に紹介していきます。

資格で一発逆転を狙おうとしない

先ほども説明したとおり、資格を取っても確実に就職できるわけではないので、資格で一発逆転を狙うのはおすすめできません。勘違いしないでほしいのは、資格取得は決して悪いことではなく、努力しようとする姿勢はとても素晴らしいということです。

「それでも自分は資格を取って就職したい!」と考える人もいるかと思います。なので次は、引きこもりやニートの方が資格を取るときに、おすすめできる方法をお伝えしていきます。

資格取得は就職活動と並行して行う

ニートの方が就職するには、なるべく早い段階で行動することと、有効に時間を使うことが大事になります。繰り返しになりますが、資格の勉強に時間がかかりすぎると就職のチャンスを逃してしまう可能性があります。

そのため、引きこもり・ニートの人は就職活動を行いながら資格取得を目指すのがおすすめです。この2つを両立する最大のメリットは、時間を有効に使えて、効率の良い就職活動が可能になることです。

社会復帰をするための具体的な就職活動については、記事の最後の方で詳しく解説しています。

ニートにおすすめの資格と選び方

まず、資格選びは自分が目指す職種に合わせて取ることが重要になります。目指している職業に関係のない資格を取ってしまうと、せっかく取得した資格が全く評価されない可能性もあるからです。

また注意点として、難易度が高すぎる資格は選ばないようにしましょう。資格を取る上で重要な、モチベーションの維持が難しくなるからです。時間もお金もたくさんかかるので、まずは自分にとって手が届きやすく、希望する職種に合った資格を選択してください。

ここでは、ニートの方におすすめの資格を4つ紹介します。全て誰でも受験可能な資格となっていますので、ぜひ参考にしてください。

MOS

「マイクロソフトオフィススペシャリスト」といわれる資格で、持っていると自分のパソコンスキルを証明できます。今の時代、ExcelやWordなどのオフィスソフトを使った業務はどの仕事でもあります。特に事務職を希望する場合は、基本的なパソコンのスキルは持っておいて損はないので、かなりおすすめできる資格と言えます。

MOS試験の難易度はそこまで高くないため、比較的取りやすいと言われています。

MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト

登録販売者

登録販売者とは、主にドラッグストアや薬局で薬の販売をする仕事です。販売だけでなく、薬を買いに来た人に薬の効果や副作用の説明もするので、正しい知識が必要とされる職業です。

登録販売者資格の取得難易度は、とても高いわけではないものの、覚えないといけない項目の量が多いことが特徴です。そのため、日頃からコツコツと勉強に取り組むことが必要になります。

登録販売者.com

宅地建物取引士

宅地建物取引士は国家資格にあたり、資格を持っていると不動産業界で働くことができます。仕事内容は、不動産取引での重要事項を説明することや、重要事項説明書や契約書(37条書面)への記名・押印などです。

これらの業務は、宅地建物取引士の資格がないと行うことができないため、資格を持っているとニートでも就職しやすいでしょう。

宅地建物取引士とは – 資格のキャリカレ

普通自動車免許

自動車の免許はプライベートでの運転はもちろん、仕事面でも持っていることを前提としている企業が多くあります。まだ免許を持っていない場合は、引きこもり・ニートの今だからこそ取るべきだと言えます。

なぜなら、就職後に車の免許を取ろうと考えても時間の確保が難しくなるからです。免許は自身の身分証明書にもなるので、取得するメリットは大きいでしょう。

引きこもり・ニートの人が社会復帰するには

ここまで、おすすめの資格や就職活動との両立について説明してきました。ただし、資格と就活は必ず両立しなければならないものではなく、ニートの目標はあくまで就職です。就職する方法は他にもたくさんあります。

引きこもり・ニートが社会復帰をするためのコツは、ひとりで就職活動を行わないことです。ひとりで就職活動を行って失敗することで自信を喪失し、自己肯定感を下げてしまいやすいからです。

以下のような方法で就職をサポートしてもらうと、着実に、安心して前に進むことができるでしょう。

  • 「ハローワーク」を利用する
  • 「地域若者サポートステーション」を利用する
  • 「就労移行支援」または「就労継続支援」を利用する ※障がいのある方のみ

「ハローワーク」を利用する

ハローワークでは、求職者に向けての様々なサービスをすべて無料で行っています。まずは相談するだけでもかまいません。

また、申し込みをすれば「職業訓練(ハロートレーニング)」を受けることもできます。職業訓練の申し込み人数が多い場合は、選考という形になることもありますが、確実に就職につなげたいと考える人におすすめできます。

職業訓練では、訓練以外にも就職活動の手厚いサポートを行ってくれるので、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか?

ハローワークの利用と職業訓練について、詳しくは以下の記事で解説しています。

引きこもり・ニートでも怖くない!初めてのハローワーク利用ガイド

「地域若者サポートステーション」を利用する

地域若者サポートステーションとは、仕事をしていない15歳~49歳の方を対象として、就労に関する相談や面接対策などを行う厚生労働省委託の支援機関です。

様々な講座やプログラムを受けることができ、就業体験(ジョブトレ)をすることもできます。「働いていないけど自分の居場所がほしい!」という方にもおすすめできます。

サポステ[地域若者サポートステーション]

「就労移行支援」または「就労継続支援」を利用する

就労移行支援や就労継続支援は、障がいのある方が利用できる福祉サービスになります。就労移行支援は一般企業への就職を希望する方を対象にサポートを行い、就労継続支援は事業所で働きながらサポートが受けられます。

事業所によって大切にしていること(重きをおいている箇所)が異なるので、可能ならまずは見学してみるのがおすすめです。

就労移行支援と就労継続支援の違いや特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

  • 資格を取ったからといって必ずしも就職に結びつくわけではない(資格を持っていなくても就職することは可能)
  • 資格選びは自分が目指す職種に合わせて取ることが重要
  • 試験に落ちて再チャレンジする場合は、勉強期間が延びて結果的に引きこもりが長期化してしまう可能性がある
  • 引きこもり・ニートの人が資格を取る場合は、就職活動と並行して行うことがおすすめ

いかがでしたか?

ニートに最も必要なことは、社会復帰したいと思う気持ちです。働きたいと思った気持ちの時点で、最初の一歩はすでに踏み出せていると私は思います。

諦めなければ必ず上手くいくはずです。まずは、前に進みたいと思うご自身の気持ちを認め、褒めてあげましょう。

この記事を読んだあなたが、少しでも良い方向へ進めることを願っています。

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