ひきこもり・ニート

中卒ニートの現実的な就職とは?引きこもりから正社員になる3ステップ

中卒でニート(引きこもり)の方にとって、現実的な就職とはなんでしょうか?

中卒ニートの方の社会復帰には、多くの困難が待ち受けていると言わざるを得ません。特に就職活動は、直面するであろう最も困難な問題のひとつと言えるでしょう。

実際に、以下のような悩みを持っている方は存在します。

https://岐阜就労支援.com/wp-content/uploads/2022/06/45c942e6e469bec565c04efe8e6b8f23.png

「実際、中卒ニートにはどんな困難が待つのか?」
「就職したくても、中卒ニートを雇ってくれる所はあるのか…?」
「中卒ニートの社会復帰をサポートする支援制度はあるのか?」
「中卒ニートが社会復帰する現実的な方法が知りたい」

では、中卒でニートの場合の現実的な就職とは、『普通に就職することは難しいから正社員になることは諦めて、バイトや派遣などの非正規雇用で働いていくこと』なのでしょうか?

いいえ、決してそんなことはありません。中卒ニートの方でも、適切な方法でアプローチできれば、現実的に正社員への就職も十分可能です。

  • 中卒ニートの実情
  • 中卒ニートの就職に待ち受ける現実
  • 中卒ニートが正社員に就職するための3ステップ
  • 中卒ニートにオススメの仕事例
  • 中卒ニートが利用できる就労支援サービス

これらについて解説いたします。

中卒でもニート、引きこもり生活から抜け出して就職したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

中卒ニートの実情

まずは、ニート全体における中卒の割合や中卒ニートになる原因といった、中卒ニートの実情について解説していきます。

中卒ニートの人口

日本におけるニート人口と割合は、総務省統計局の2023年の調査(※1)によると2022年時点で57万人でした。ではニート全体のうち「中卒」にあたる人はどれくらい割合を占めるのでしょうか。

以下はニートの学歴構成を調査した結果(※2)をグラフにしたものです。

ニート全体の半数以上が「高卒」と大部分を占めている一方で「中卒」は18.1%であり、「高卒」に次いで2番目に多い学歴となっています。

(※1)参照:労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要(17ページ)

(※2)参照:若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ ―平成29年版「就業構造基本調査」より/ 第3章 非求職無業者(ニート)の経歴と意識、世帯の状況/図表3-3 非求職無業者(15~34 歳)の学歴構成

中卒ニートになる3つのパターン

中卒でニートになる方には、どういったパターンが多いのでしょうか。大きく3つのパターンがあります。

中学校卒業後に何もしていない人パターン

中学校卒業後、進学も就職もしていないパターンが挙げられます。しかし、近年では高校進学率が98%を超えているため、このパターンの人は少数でしょう。

中学卒業後に就職したのちに、退職して無職を続けているパターン

中学校卒業後に就職したものの退職して、そのまま無職を続けているパターンもあります。こちらも①と同様に、近年の高校進学率を考慮すると少数でしょう。

高校を何らかの理由で退学して、仕事に就いてないパターン

高校進学後、何らかの理由で退学してしまい、そのまま就労していないパターンが最も多いと思われます。

高校中途退学の理由
文部科学省の調査によると、進路の変更で高校を中途退学すること以外で一番多い項目は「学校生活や学業の不適応」になります。高校での授業に興味が持てない、クラスの人間関係が上手く保てない、いじめなどの理由がこの項目にあたります。

引用:文部科学省:令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

中卒ニートに待ち受ける就職の現実

精神的につらく悩む女性

中卒ニートにはどんな現実が待っているのでしょうか。様々な問題が待ち受けていますが、中でも最大の困難は「就職の難しさ」でしょう。

ここでは中卒ニートが直面する「就職の難しさ」について、厚生労働省の調査を交えながら紹介していきます。

中卒ニートの雇用状況

以下は学歴別における正社員の割合を調査した結果をグラフにしたものです。

参照:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況 現在の就業状況」

中卒で正社員として雇用されている人の割合は35.4%で、残りの約65%の人は、アルバイトなどの非正規雇用で働いていることを示しています。対して、大卒で正社員として雇用されている人は倍以上の80.9%となっています。

最終学歴が高いほど正社員として働く人が多く、それも数字にかなり大きな差が見られます。このように、中卒では正社員として働くことが難しく、多くの人がアルバイトなどの非正規雇用で働いているのが実情です。

加えて、「引きこもり、ニート」の経験による空白期間があれば、さらに正社員採用は難しくなるでしょう。

中卒ニートが正社員で働くことが難しい理由3選

では、なぜ中卒だと正社員で働くことが難しいのでしょうか?主要な理由を3つ紹介します。

正社員採用が難しい理由①:求人数が少ない

そもそも求人の中に「中卒可」の案件は非常に少ない傾向にあります。例えば、大手企業は一般的に最終学歴が「大卒以上」が条件となっていますし、事務などの仕事を志望しても「高卒以上」が条件となっている求人が多いでしょう。

実際にハローワークを見てみると、中卒者の求人数が1,077人に対して、高卒者は約444,000人と、かなりの差があります。このように応募できる求人はかなり限定的で、希望する業種に就職することは難しいと言えます。

参照:厚生労働省:令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和5年度3月末現在)

正社員採用が難しい理由②:ネガティブな印象を持たれやすい

もちろんこれは偏見でしかありませんが、企業は中卒ニートに対して「学ぶ意欲が低い」「継続力がない」といった印象を抱きやすいです。さらに、「人間関係を上手く構築できるのか」「職場の雰囲気を悪くしてしまわないか」など、人間性の面でもマイナスのイメージを持たれやすいと言えます。

正社員採用が難しい理由③:離職率が高い

「厚生労働省:学歴別就職後3年以内離職率の推移(令和2年)」によると、3年以内離職率は大卒では32.3%に対し、なんと中卒は52.9%と“中卒の2人に1人以上は3年以内に離職する”というデータもあります。このように、中卒の内離職率の高さから、企業側も中卒を雇用する際には慎重な判断をする必要があり、どうしても厳しい目になってしまいます。

参照:厚生労働省:新規学卒就職者の学歴別就職後3年以内離職率の推移(令和2年3月卒業者)

POINT!人間関係にも影響

高校や大学に通うのは、学歴を得て将来の就職に役立たせるためだけではありません。高校や大学で得られる豊かな人間関係は、その後の人生や人格に大きく影響を与え続けるものです。

しかし、中卒のニート・引きこもりである場合、限られたコミュニティでしか生活していくことができません。生活リズムの違いや、「学歴」という負い目から、次第に同世代の人たちと関わることも減って、疎遠になっていくこともあるでしょう。そういった社会的孤立も、待ち受ける大きな問題のひとつと言えます。

中卒ニートが正社員に就職するための3ステップ

アルバイトや派遣といった非正規雇用で働くだけなら、中卒ニートでも特に対策も必要もなく、職に就くことは可能でしょう。しかし、中卒でニートの方にとっての現実的な就職とは、「正社員になることは諦めて、バイトや派遣などの非正規雇用で働いていくこと」だけでは決してありません。

たしかに、中卒ニートの場合「努力次第で、希望する業種にどこでも就職できる」というわけではありません。残念ながら、若い人と同じように就活に臨んでも失敗してしまうことが多いのが現実です。

それでも、適切な方法で就職活動に取り組むことができれば、正社員への就職も十分可能です。そこで、ここからは「中卒ニートでも正社員に就職できる、3つのステップ」を紹介していきます。

  • 自己分析を徹底する
  • 学歴をカバーする
  • 就労支援サービスを利用して効率よく進める

順に解説していきます。

【ステップ1】自己分析を徹底する

ニート・引きこもり期間が長い方は、まず「自己分析」を徹底しましょう。

これを怠ると、自分のキャパを大きく超えることにつながってしまいます。せっかく就職できたのに体調を大きく崩したり、早期退職につながってしまう可能性もあるため、社会復帰を目指す上で最も重要な項目といっても過言ではありません。

自己分析の際に重要なのは、次の3点です。

  1. そもそも現在、働ける状態なのかを知る
  2. 安定して働ける状態なのか知る
  3. 苦手なことを知る

順に解説していきます。

そもそも現在、働ける状態なのかを知る

総務省が「ニートになった理由」を調査したところ、「病気やケガのため」が多くを占めていました。

もし、あなたがケガや病気、精神の疾患で引きこもりになっていた場合、仕事を始めたことで更に悪化してしまう可能性があります。心身の状態に不安があるならば、就職活動を始める前に、まずは医師に相談することを強くおすすめします。

参照:総務省統計局|令和4年就業構造基本調査(令和5年7月21日発表)非就業希望理由別非就業希望者数及び非就業希望者に占める割合 (31ページ)

安定して働ける状態なのか知る

あなたに安定して働くことができる準備が整っていない場合、たとえ一時的に働くことができたとしても、早期退職につながってしまう可能性が高いといえます。

例えば、ニート期間が長くて体力がないのに、いきなり週5日のフルタイムで働けますか?今まで昼夜逆転生活をしていたのに、いきなり毎朝決まった時間に起きて出勤できますか?

まずは「安定して働いていくうえで何が自分には足りないのか」を自己分析をして整理しておきましょう。

苦手なことを知る

学歴に左右されにくい仕事を選ぶにあたって、工場での立ち仕事や荷物の運搬などの肉体労働は、よく例に挙げられます。しかしながら、体力や力に自信が無い人であった場合、それらの仕事は苦痛でしかないでしょう。慣れて乗り越えられるとよいのですが、疲労やストレスから早期退職につながってしまう可能性もあります。

学歴に左右されにくい仕事も大切なポイントですが、まずは自分に合わない仕事の特徴を見極めましょう。結果的に、どのように就職活動に取り組んでいけばよいのか明確になり、安定して働くことのできる確率も上がるでしょう。

【ステップ2】学歴をカバーする

「中卒」という「学歴の壁」を乗り越えるためには、ある程度の対策が必要となってきます。学歴をカバーできるような就活準備を徹底しましょう。

学歴をカバーする上で共通のポイントとなるのは、「年齢が若いうちに早めに行動する」ことです。年齢を重ねれば重ねるほど就職は難しくなっていくため、中卒ニートにとってさらに不利な状況になっていきます。

特に、30歳以上になると職歴やスキルなどを問われる傾向があるため、なるべく20代のうちに就活へ向けた行動を始めるのが大切です。若いうちは時間の猶予もあるため、学歴をカバーするにあたって選べる選択肢が比較的多いと言えます。

学歴をカバーするためのポイントは、以下の3つがあります。

  1. 【知識・スキル】高卒認定、資格を取得する
  2. 【経験・実績】(正社員登用の実績がある会社で)アルバイトから始める
  3. 【業種】学歴に左右されにくい仕事を目指す

順に解説していきます。

【知識・スキル】高卒認定、資格を取得する

あなたに時間とお金に余裕があるのなら、高卒認定を受けて自分の可能性を広げてみるのも選択肢のひとつです。高卒認定とは「高等学校卒業程度認定試験」の略称で、合格すると高校を卒業した人と同程度の学力があると証明できます。

高卒認定を取得したからといって、応募条件が高卒以上となっている求人に応募できるわけではありませんが、次のようなメリットが得られます。

  • 高卒以上が条件である資格を取得することができる
  • 大学や専門学校に進学できるようになる

ちなみに、高卒認定を取得するのに目安となる学習期間は、おおよそ8か月となっています。そのため比較的、時間に余裕がある若者向けの選択肢になるでしょう。

参照:生涯学習のユーキャン/【高卒認定】学習期間はどれくらいですか?

【経験・実績】(正社員登用の実績がある会社で)アルバイトから始める

中卒ニート・ひきこもりからでも比較的応募しやすいのがアルバイト求人です。そのなかには、正社員登用制度を導入している会社もあるため、アルバイトから正社員登用を目指すのもよいでしょう。

ただし、「制度はあっても運用実績はない」という会社もあります。制度の有無だけではなく、「正社員登用の実績がある企業」を探すとより効果的でしょう。

また、アルバイトなら比較的短時間・週数回の勤務からスタートすることができるため、無理なく働くことができる可能性が高いでしょう。最初のうちは勤務時間が短くても、働いていく土台を固めることで「自分は働ける」という自信につながります。

【業種】学歴に左右されにくい仕事を目指す

学歴に関係なく採用されやすい仕事を選ぶことも選択肢のひとつです。こうした業種ですと、頑張り次第では中卒からでも稼ぐことができます。ただし、その特徴が自分の特性と合わない場合には注意が必要です。

【ステップ3】就労支援サービスを利用して効率よく進める

中卒ニート就職のポイントをここまで紹介してきました。しかし、このようなことをすべて自分ひとりで客観的に判断・実践していくことは大変難しいことです。ましてや今までニート・引きこもりだった人にとっては、かなりハードルが高いといえるでしょう。

そこで、中卒ニート・引きこもりが社会復帰を成功させる確率をさらに上げるためには、就職支援サービスを利用して、相談員・支援員の方と一緒に考えていくと効率がよいでしょう。

中卒ニートにオススメ、学歴を問われにくい仕事9選

出勤するビジネスマン

先の『中卒ニート(引きこもり)が学歴をカバーする3つのポイント』にて、学歴に左右されにくい仕事を目指すことがが重要なポイントでした。ここでは具体的に、『中卒にニート(引きこもり)の学歴を問われにくい仕事9選」を紹介します。

  • 営業職
  • 接客・販売職
  • 介護職
  • 建設現場作業員
  • ドライバー職
  • 第一次産業
  • IT系職種
  • 公務員
  • 事務職

順に解説していきます。

営業職

営業職は学歴を問わない求人が多いため、中卒者も就職しやすい職業です。 基本的にどの業界でも需要があるので、一度営業の実績を積めば転職する際にも役立つでしょう。

また、ノルマの量や営業スタイルは企業によって異なります。まずはノルマがなかったり、ルート営業をしていたりする企業を選ぶのがおすすめです。

接客・販売職

接客・販売職に必要なコミュニケーション力や商品・サービスの知識は、いずれも現場経験によって得られる場合が多いため、入社前の経験は不問の求人が多くあります。

接客・販売職は幅広い業界の求人があり、自分の特性に合った仕事を選べるのも魅力です。

介護職

介護職は、日本の高齢化社会において需要の高い職業であり、「学歴・経験不問」の求人を出している事業所も多くみられます。 資格取得に対する支援制度を導入している職場を選べば、働きながら資格を取得してスキルアップすることも可能です。

介護職の求人は今後も増え続けることが予想されるため、経験とスキルを積めば、将来的により良い条件で転職しやすくなるでしょう。ただし、身体介助などの力仕事が多いため、体力が必要なことには注意が必要です。

建設現場作業員

建設業は人手不足から、学歴・経験不問で若い人材を歓迎する企業が増えています。力仕事がメインなので、体力に自信がある人に向いているでしょう。

また、現場で経験を積めば、施工管理として働く道もあります。

ドライバー職

ドライバー職も建設現場作業員と同様に、若手を求めている企業が多くあります。 車を運転する仕事に興味がある人は、就職先の候補として考えるのもおすすめです。

ドライバー職に就く場合、普通自動車免許をもっていることが前提となります。一方で、大型免許や二種免許といった特殊な免許の取得を支援している企業もあります。求人を見る際は、応募時にどのような免許が必要か、あるいは資格取得支援制度があるかを見ることも重要です。

また、夜間ドライバーなどは、生活リズムに不安がある人にとって、体調を崩すきっかけになりかねないため、あまりおすすめできません。

第一次産業

第一次産業と呼ばれる農業や林業、水産業も若年層の人手が足りていないことが多く、自治体が就労をサポートする場合もあるようです。

IT系職種

エンジニアやプログラマーといったIT系職種も中卒者の就職におすすめです。 IT業界は技術の進化するスピードが早いため、多くの企業が人手を求めています。

業界未経験であっても就職できますが、基礎知識を勉強しておくと熱意を評価され、採用担当者から歓迎される可能性があるでしょう。

公務員

中卒から就職を目指す方には、公務員もおすすめです。公務員試験は学歴・経験不問なので、試験に合格して面接に通過すれば中卒から就職できます。

ただし、公務員試験には年齢制限が設けられているものもあるので、注意しましょう。また、公務員試験を受験するには対策が必要です。公務員は人気が高い仕事なので、自治体や職種によっては競争率が非常に高いこともあります。

事務職

事務職とは、会社の業務が円滑に進むように従業員のサポートをする仕事です。経理事務・総務事務・営業事務などさまざまな種類があり、それぞれ業務内容が異なります。

必須の資格は基本的にありませんが、MOSの資格やパソコンスキルがあると選考で評価してもらえる場合があるようです。

引きこもりやニートの方にできる仕事については、以下の記事でも詳しく解説しております。

引きこもりでもできる仕事13選!おすすめの仕事と失敗しない探し方を解説!
引きこもりにおすすめの在宅ワーク5選!支援サービスも合わせて解説

中卒ニートにオススメの就労支援サービス

ヘルプサポート

先の『中卒ニート(引きこもり)が正社員に就職するための3ステップ』にて、効率よく社会復帰をすすめるうえで、就労支援サービスを利用することが大切だと私たちは学んできました。ここでは具体的に、『中卒にニート(引きこもり)におすすめの就労支援サービス」を紹介します。

ハローワーク(公共職業安定所)

  • 年齢制限:制限無し
  • 料金:無料
  • 仕事斡旋:有
  • 特徴:情報量が多く、担当者による個別支援はないため、社会復帰の最初の一歩にはハードルが高い。

ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営する就労支援施設です。全都道府県に設置されており、「職業紹介」「雇用保険」「雇用対策」 など、さまざまな雇用支援を無償で提供する、総合的雇用サービス機関です。

ただ、ハローワークの利用対象は「就労希望者全体」なため情報量は多いものの、個々の対応はどうしても広く浅くになります。

莫大な情報から、自分で取捨選択をしなければならないため、社会復帰を目指している場合において、最初に利用するのはハードルが比較的高い場所になります。

ハローワーク|厚生労働省

わかものハローワーク

  • 年齢制限:34歳以下(2020年4月1日から44歳以下から34歳以下へ変更)
  • 料金:無料
  • 仕事の斡旋:有
  • 特徴:担当者による個別支援有。

ハローワークと同様に厚生労働省が運営する「わかものハローワーク」という若年層向けの就職支援サービスもあります。ハローワークとの違いは、担当者と二人三脚で就活ができることにあります。

同じ担当者が個別で支援してくれるため、能力やスキルはもちろん、人柄などを見極めてマッチする企業を紹介することが可能です。また、各種スキルを身につけたい方には、職業訓練制度への斡旋も行っています。

わかものハローワーク|厚生労働省
はじめてのヤングハローワーク利用!通常のハローワークとの違いを解説

ジョブカフェ

  • 年齢制限:15~34歳
  • 料金:無料
  • 仕事の斡旋:無し
  • 特徴:自分に合った仕事探しの支援。

ジョブカフェの正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」といいます。(地域によって団体の名称や支援対象年齢等、違うことがあるため注意)

その名の通り、若者が自分に合った仕事を見つけるためのいろいろなサービスを1か所で、かつ無料で受けられる場所です。各地域の特色を活かして就職セミナーや職場体験、カウンセリングや職業相談、職業紹介などさまざまなサービスを行っています。

ジョブカフェにおける支援|厚生労働省

地域若者サポートステーション(サポステ)

  • 年齢制限:15~49歳(2024年1月現在)
  • 料金:原則無料(一部有料)
  • 仕事の斡旋:無し
  • 特徴:就職から職場定着までをサポート。担当者による個別支援有。

地域若者サポートステーション(サポステ)は、都道府県が運営または管轄する、若者向け雇用対策として設置された就労支援施設です。サポステはハローワークのように就職先を斡旋する機関ではありませんが、利用者が就職するまでの「働き出す力」を引き出し、「職場定着」までを全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関です。

具体的には就労相談や面談、面接指導、さらには職場体験やコミュニケーションスキルの向上などにいたるまで、さまざまな支援を行っています。また、ハローワークと違い、同じ担当者が継続的に相談に乗ってくれることもポイントです。

事業所によっては臨床心理士・産業カウンセラーが常駐しており、必要に応じて相談できます。面談を重ねる中で自分のことを分かってもらい、そのうえで今後の相談に乗ってもらえるため、社会復帰を目指す人にとって安心して利用できます。

地域若者サポートステーション|厚生労働省

相談窓口はこちらから
サポステ|全国のサポステ

就労移行支援事業所

  • 年齢制限:64歳以下
  • 料金:原則無料(前年の世帯収入による)
  • 仕事の斡旋:無し
  • 特徴:障害を持った人を対象にした、就職から職場定着までをサポートする場所。

一般企業への就職を希望する障がい者の方々が、必要な知識や能力を習得するために行われる支援です。 適性に合った職場への就労等が見込まれる者(65歳未満の者)で障がいをお持ちの方が、就労支援を受けられます。

提供しているプログラムは、それぞれ事業所によって異なるため、見学してみることをおすすめします。一例として以下のような場合、障がい者手帳を所持していなくても利用できます。

  • うつ病に代表される精神疾患を持っている方
  • 該当する疾患で病院での診断書を受け取った方 など

このように、ニート・引きこもりで社会復帰を目指している方も医師の判断次第では、障がい者手帳を所持していなくても利用が可能なため、一度相談してみてもよいでしょう。

就労移行支援を利用するまでの流れが知りたい方は、下記記事で詳しく解説しておりますので、こちらもあわせてご覧ください。

就労移行支援について|厚生労働省

生活困窮者自立支援センター

  • 年齢制限:制限無し
  • 料金:無料
  • 仕事の斡旋:無し
  • 特徴:生活が困窮している人の自立をサポートする機関

生活困窮者自立相談センター は、働きたくても働けなかったり住む場所に困っていたりと、生活保護を受給していない生活が困窮している方の自立をサポートする機関です。

引きこもり・ニートの場合、就職活動をしようにも「就活するための費用」が用意できず、条件の良い職場で働くことができないケースも多いですが、専門の支援員が自立に向けた個別面談の実施や支援プランの作成、家賃の支援金給付など、生活や仕事に関する継続的な支援を、他の専門機関と連携して行ってくれます。

生活困窮者自立支援制度|厚生労働省

ひきこもり地域支援センター

  • 年齢制限:制限無し
  • 料金:無料
  • 仕事の斡旋:無し
  • 特徴:ひきこもり・ニート向けの相談支援機関。

ひきこもり地域支援センターは、厚生労働省が引きこもりの方専用の相談窓口として設置した支援施設です。相談内容に応じて社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士が対応し、引きこもりやニートの方への専門的な相談支援を行っています。

就労関係の相談は、ハローワークやサポステ、NPO法人などの民間支援団体と連携して支援してくれます。

ひきこもり支援推進事業|厚生労働省

まとめ

  • ニート全体のうち18.1%が中卒で、中途退学して中卒になった人が多い。理由は「学校生活や学業の不適応」が大部分を占める
  • 中卒ニート・引きこもりで直面する最も大きな壁は「正社員で働くこと」。中卒に向けた求人数が少ない、中卒ニート・引きこもりに対してネガティブな印象を抱かれやすい、中卒ニート・引きこもりは離職率が高いことから敬遠されやすい等の理由がある
  • 中卒ニート・引きこもりでも正社員で就職する現実的な方法としては、自己分析を徹底し学歴をカバーしたうえで、就職支援サービスの利用で効率よく進めるのが主流

中卒ニート・引きこもりの方の社会復帰には様々な困難が待ち受けています。その中でも就職は最も大きな壁といえるでしょう。アルバイトや派遣などの雇用形態を選ばなければ就職は可能でしょうが、正社員を目指すとなると難しいのが現実です。

しかし、中卒ニート(引きこもり)の現実的な就職とは、『正社員になることは諦めて、バイトや派遣などの非正規雇用で働いていくこと』だけではありません。本記事で紹介したような対策をもって就職活動に取り組むことができれば、正社員への就職も十分可能といえます。

最後に、本記事では中卒ニート(引きこもり)でも「正社員で働く」ことも現実的な就職の選択肢の1つであると紹介していますが、もちろん非正規雇用(アルバイト、派遣)で働くことも立派な社会復帰です。

切なことは、遠回りでも前進することです。この記事を最後まで読んでくださっているあなたには「前に進もうとする意志」が必ずあるはずです。まずはそういった自分を褒めてあげましょう。

今回の記事を参考にして、一歩ずつ確実に前に進んでいきましょう。あなたの社会復帰を心から応援しています。

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